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資金計画のお話⑩

皆さんこんにちは。武長のタケマサです。

 

少しブログを更新していなかったので、本日2回目のアップです。資金計画のお話を掲載してから、見ていただく方が増えてうれしい限りです。事前に申し上げておきますと今回も長いです。こういった内容をお伝えしようとすると情報量が多くなってしまいがちです。でも、このところの金利情勢から今後資金計画の重要性は増していくものと考えられます。大切な内容ですので2回、3回に分けてお読みいただければと思います。お願いですから飽きないで下さい💦。

 

頭金、自己資金ですがこれをたくさん払えばお借入れは少なくて済みますから、支払う金利も少なくなってお得と言えるでしょう。ですが、貯金全部を使って支払ってしまってからご主人が病気で寝込んでしまったとします。保険金は後で受け取るとしても、なんだかんだと手元の資金が必要になります。「子供の教育資金が足りなくなってしまったから、頭金の一部を返して下さい。」と言っても無理ですよね。一度支払ってしまったら戻ってこないお金なんです。そう考えると冒頭で年収の30%ないし35%は安心して返済できる金額の上限とお話ししました。ここまではきっちりお借りして、足りない部分を頭金、自己資金として支払ってあとは残しておくというのが正解ですね

 

借入金額を小さくするのは、借りる時ではなくて返済中でおできるわけですから何も最初から貯金ゼロ状態になる必要はありませんね。また、繰り上げ返済を含め借入金額を少なくできる対策が必要なのは、変動金利でお借入れになった場合だけです。固定金利でお借入れの方は金利が変わりません。ということは、返済金額も変わりませんから決まった金額を粛々とご返済になればいいということになります。繰り上げ返済もする必要はありませんね。

 

もう一度言います。家を買う時、住宅ローンを組む時に考えなくてはならないのは損得ではなく危険回避です。例えば、得だと思って頭金を積むだけ積んで、ガンガン繰り上げ返済をする。そんな時にご主人が文字通りポックリ逝ってしまう。保険でローンは無くなりますが、手元に現金は残っていません。家だけが残る。でもこの状態だと家を売って賃貸で暮らしてお金をつくらなくてはならない。多いんです。こういうお話。怖いことばっかりお話してすみません。危険回避のお話しなので「こうなったら困る」ことをお話しなくてなならないのです。生命保険の説明と同じですよね。「もしあなたが亡くなったら。高度障害、悪性新生物、不慮の…」と同じだとお考え下さい。

 

住宅ローンの団信についてはお話ししましたね。80歳まで返済を組めば80歳まで保険が適用されます。80歳までローンを組んだ方が10人見えるとして、その内何人が最後まで住宅ローンを返済すると思いますか?たった人です。まぁ、80歳まで組むこともどちらかというとレアケースなのですが、こういった統計結果が出たことがあります。2019年の男性の平均寿命が81.41歳です。これは平均ですから、これ以下の方が単純に半数はいらっしゃることになります。それらの方が最後まで返済せずに済んでいる?ということです。そのように考えると繰り上げ返済分で現世を楽しみたい方は、固定金利を選択してもよろしいかと思われます。

 

繰り上げ返済についてもう一つ。変動金利を選択された方は、金利の上昇リスクに備えて繰り上げ返済できる資金をストックする必要があります。ただ、今は金融機関を条件で選ぶ時代です。好条件な金融機関への借り換えという選択肢もあります。その場合には、繰り上げ返済分の資金をストックするというより、借換経費のストックが必要です。繰り上げ返済というのは体感できないんです。しにくいという方が適当かも知れません。例えば、2,500万円お借入れになり、金利0.75%で35年返済を返済していたとします。そうすると月々67,696円の返済となります。早い段階で100万円を繰り上げ返済すると、月々の返済が64,988円となります。「良かったー!楽になったー!」と感じられるでしょうか。1年で100万円を貯めるとなると毎月83,334円くらい貯めなくてはなりません。返済と併せると151,030円です。とてつもなく大変だと思いませんか?その結果、住宅ローンの返済額が毎月2,708円ダウンということです。「よしっ!来年も100万円返済しよう!」…続きませんよね。繰り上げ返済は体感しにくいんです。預金通帳の残高が減って、ダメージが残るという結果になりかねません。こういうお話をすると「繰り上げ返済してはダメなの?」と聞かれることがあります。いえ、していいんです。変動金利を選択した場合にはした方がいいんです。ただ、お金のストレスとためながら無理していくと自爆しますよというお話しだとお考え下さい。親御さんから支援があった。生前贈与を受け取った。財産を相即してそれを処分したなどのお金があれば、半分くらいを手元に残し、半分を繰り上げ返済に充てる。こういうことができればベストですよね。

 

また、ローン期間を最長にしましょうというお話です。例えばお得に短く組もうということで25年返済でローンを組んだら月々10万円の返済になります。これを35年返済で組むと8万円であったとします。期間を伸ばしたことによって2万円の貯蓄財源ができるわけです。これを年間24万円、35年間続けると840万円になります。35年間もありますから、途中で臨時収入などもあるでしょうからそれらも貯金して、多少は利息も付き1,000万円貯めたとします。これって、ローンを長く組んだから生まれたお金ですよね。支払う金利が少なくて得でも、25年間で完済した時に手元に1円も残らない人生と、金利を少し余分に払って損したかもしれないけど、35年間で完済した時に手元に1,000万円残る人生どちらがいいですか?小難しいことは全然ないですよね。でも、すごいノウハウだと思いませんか?

 

頭金積んではダメ?ダメではありません。このお話は頭金を出さない、繰り上げ返済もしないというお話ではありません。1,000万円貯めて1,000万円出してはいけませんというお話です。1,000万円あったら500万円使って、残り500万円はリスクに備えるために手元に残しておきましょうということです。バランスですね。危険回避を考えるのが大切です。出してはいけないというのは500万円貯めて500万円出してしまうようなことはやめましょうと。生活を守るためにいくら手元に残しておきましょうかと考えておく資金計画がいかに大事かということを知っていただきたいと思います。

 

今回はここまでです。資金計画は家を買うためだけのものではありません。その先の人生のためでもあります。家を買う、人生の中では大きな選択であり大事業です。でも、人生のゴールではありませんね。住まう場所が家であり、その先の生活が暮らし、人生です。そこを守ることを考えることが大事なんです。目の前に住宅購入という大きなテーマがあると、ついついそこをゴールとして考えてしまいがちなんです。我々業者もそのように進めるところがあります。大切な資金計画、分からないことがあったらご相談下さい。家はまだ先でという方でも結構です。その時点から考えておきましょう。お気軽にお問い合わせ下さい。次回もよろしくお願いします。

 

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